今日は理解力のトレーニングを1つ紹介します。
今まで、思考力の基礎トレーニングをやりましたが、それの理解力編ですね。
理解力を高める:理解のスタートラインに立とう
小学校から高校になるまで国語の読解問題があったと思います。
あれを思い浮かべてもらいたいのですが、
「それでは始めてください。」
と言われて、スタートしますね。
学生まではこういう光景があるのですが、大人になると、ああいう「ヨーイドン」的に理解を促される場面はほとんどありません。
そうなると、大きく差がつくのが、
「理解しようというスタートラインに立つまでの速度」です。
日本語の文がパソコンなり、街中なり、テレビなりから目に入ってきます。
その後、それを読むこともなしにボーっと眺めている人は、理解のスタートラインにすら立っていないわけです。
周りに次のような人はいないでしょうか?
一緒に街を歩くと、やたら文字に気が付く人。
「あれ、あの『高木屋』という看板、30分前にもあったよね。」とか、
「おもしろい、あのビルに入っている会社名。上から読んでも下から読んでも同じだ!」とか。
そういう人は文章を読むときも、他の人よりも脳の動き出しが数秒速いのです。
「数秒速い」というだけでは、大したことがないように感じますが、
気が付いたときには読み進めているので「これを読むのは面倒だな」と思う以前に読み進めてしまっています。
そのため、読むことが苦になりません。
もちろん、理解が速い人なら、その数秒で全体の大まかな内容が頭に入ってしまう場合もあります。
これが理解のスタートラインに立つことの重要性です。
理解力を高めるには「音声化」の意識を磨け
なぜ、そのようにスタートラインに素早く立てる人がいるのかという話に入ります。
それは「音声化」もしくは「映像化」の意識が磨かれているからです。
これらのうち、「映像化」は速読とかにも使われるスキルで、ぼくは特殊スキルに分類しているので、一旦ここでは置いておきます。
なので、ここでは「音声化」の意識を磨こうと思います。
「音声化」とは、日本語が目に入ったら、それを即座に音に変えようとする意識のことです。
例えば、ハンドクリームがあったとして、
「青いな。」というように色に意識が行く人は「特徴(色)」の意識が強い。
「チューブ型だな。」というように形に意識が行く人は「特徴(形)」の意識が強い。
そうではなくて、「ダブか。」と、書かれている文字に真っ先に意識が行く人は「音声化」の意識が強いということになります。
もちろん、「特徴」の意識も重要な意識で「特徴」を使わないといけない場面もあります。
ですが、文を読むとか日本語を理解するという時には、この「音声化」の意識が強い人の方が圧倒的に速いのです。
そこで、今回は「3分間トレーニング」から、「音声化」のトレーニングを紹介します。
今、述べた通り、「読む力」を高めるための基礎の基礎に当たる内容なんで、是非取り組んでみてください。