「プレゼンや専門書が理解できない…」地頭を鍛えて、難しい文章や会話を素早く理解するには

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あなたは「頭がいい人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。

一言で「頭がいい」と言っても、さまざまな種類の頭のよさがあります。
たとえば「頭がいい=難しい文章や会話を素早く理解して記憶できる」というのも答えの1つです。

今回はそのための思考法、理解意識【イメージ化】を紹介します。

言語を理解するときの2種類の方法

まず、言語を理解するときには2種類の方法が使われます。

1.単語に注目する理解方法(単語よみ)
2.文法に注目する理解方法(文法よみ)

こちらの2種類のうち、以下では「文法よみ」を使った理解の方法について説明していきます。

付属語に注目する文法よみ

文法よみとは、文中の付属語に注目して文を理解する読み方です。
この読み方を使えば、知らない単語が出てきても何となく意味が分かります。

たとえば、『ガウンダータ「が」バレッテーツ「で」走る』という文があった場合、ガウンダータやバレッテーツが何か分からなくても、「が」「で」という付属語に着目すれば、「ガウンダータは走るものではないか」「バレッテーツは場所ではないか、乗り物ではないか」というようなイメージをもつことができます。
日本語の文であれば、付属語に注目することで未知語が出ても対応できるのです。

「が」が接着剤の役割をする

なぜ未知語があっても対応できるのでしょうか?
それは、付属語が単語と単語をつなぐ接着剤の役割をするからです。

ガウンダータの場合、「が」という付属語が「ガウンダータ」と「走る」を繋げるため、「ガウンダータが走るものだ」と分かるのです。

「が」以外の付属語、「の」「で」「は」「に」「を」「〜にもかかわらず」「〜に対して」「〜だが」などもこの役割をもっています。
この接着剤に注目して文を読むのが文法よみというわけです。

つまり、文法よみは単語同士の「意味のつながり」で捉える理解のしかたということです。

文法よみを使うと2種類のつながり方が見える

文法よみができるようになると、2種類のつながり方が見えるようになります。
その2種類のつながり方を「ながし」と「とび」と呼びます。
具体的に説明していきましょう。

2種類のつながり方:「ながし」と「とび」

「私の本を読む」という文章の場合、「私の」「本を」「読む」という3つのかたまりでできていますが、「私の」というかたまりは、この並び順通りに隣の「本を」というかたまりへつながっています。
これが「ながし」です。

一方で、「私は」というかたまりは、「本を」をとびこえて「読む」というかたまりにつながります。
この離れたところにつながるのが「とび」です。

なぜこの2種類に分けるかというと、この「とび」が曲者だからです。

「とび」が曲者!

たとえば下のような文を読んでみましょう。
「医薬品の相互作用を回避するには、通常、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。」

「医薬品の相互作用を回避するには」というかたまりは、一番最後の「控えなければならない」というかたまりまでとんでいます。
この文を理解するのが大変なのは、最初の「医薬品の相互作用を回避するには」というかたまりを、最後の「控えなければならない」まで覚えておかなければならないからです。

文法よみを使い「とび」のタイミングで切って頭に残す

このような「とび」がある文を理解するには、文法よみを使う必要があります。
「とび」のタイミングで文をかたまりに切って頭に残すことが重要です。
ここで使うのが理解意識【中かたまり】です。

中かたまりの作り方

理解意識【中かたまり】を使うにあたってまずは、簡単な中かたまりの作り方を説明します。
「は」が出たら文を切って、中かたまりを頭に残してください。

慣れてきたら、「〜て」「〜が」「〜ので」などの接続助詞が出てきたところで文を切るようにしましょう。

それもできるようになったら、「とび」が発生したら中かたまりを作るようにしてください。
こちらはより高度な中かたまりの作り方です。

まとめ:理解意識【中かたまり】を発動するタイミングと方法

理解意識【中かたまり】の使い方について、以下にポイントをまとめます。

<タイミング>
・しっかりとした文法の話・文章を理解するとき
・知らない単語が出てくる話・文章を理解するとき
<発動の方法>
・文を「中かたまり」で切って頭に残す
LV1:「は」で切る or 接続助詞で切る
LV2:「とび」のタイミングで切る

ここまでできれば、難しい文章や会話も素早く理解できるようになるでしょう。

このように地頭道場では、「地頭が良い」ということを、「目の前の状況に適切に対応する能力が高い」ということと捉えています。
日常生活における多くの状況に対応することのできる、基本的な頭の使い方を鍛えるためのトレーニングを教えています。

地頭を鍛える地頭道場のトレーニングの体験は以下のURLからどうぞ。
http://pr.team-sr.net/jiatama_lp/