問題の原因を即座に見つけられる人の頭の使い方

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あなたは「頭がいい人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。

一言で「頭がいい」と言っても、実は、さまざまな頭のよさがあるのです。

たとえば「頭がいい=問題の原因を即座に見つけることができる」というのも答えの1つです。

今回は、何か問題が起きた後にその再発を防ぐための思考意識【前】という思考法を紹介します。

誰にでも使い勝手がよく、非常に効果が高い方法です。

地頭道場では、「頭がいい」ということを広くは「多くの状況に対応ができること」と捉えています。

日常生活における多くの状況に対応することのできる、基本的な頭の使い方を鍛えるためのいろいろなトレーニングを教えています。

思考意識【前】とは

思考意識【前】とは、「何かが起きた時に過去を探って情報を取ろうとする意識」のことをいいます。

つまり過去の出来事に意識をもっていくことが重要です。

「思考」というのは、新しい情報を作ることです。

さまざまな思考の中でも、過去に遡って情報を取ろうとするのがこの思考意識【前】です。

主な効果としては、

1. 発生した問題の再発防止

2. 成功した時の再現確率向上

が挙げられます。

つまり思考意識【前】には、何か問題が起きた時にそれ自体を解決する力はありませんが、同じ問題が再び起きないようにする力があります。

それは何かが成功した時に、その成功をもう一度起こす力でもあります。

思考意識【前】を使うタイミング

思考意識【前】は、たとえばこんな時に使います。

1. コンビニでの誤発注(再発の防止)

商品を10個発注するべきところを100個発注してしまったような例です。

誤発注が起きた時、その前に何があったのか?を見るわけです。

発注した人が体調を崩していたのか、2人でチェックしなければいけない体制なのに1人でやっていたのか、そもそもチェック体制がなかったのか。

このように過去に遡って情報を取りにいくことが大事です。

2. 契約をとれた営業マン(成功の再現)

営業マンがうまく契約をうまく取れました。その前に何をしたのか?を思い出すわけです。

いろいろなことが出てきます。アポの前日8時間寝たとか、営業先の会社のことをすごく調べたとか。実際に勤めている人に会って相手の会社が何を求めているのかリサーチしたかもしれません。アポ取りのためのメールをたくさん打っていたかもしれません。

関係ありそうなことが10個も20個も出てきます、もちろん全てが効果があったわけではありません。

ですがたくさん思い出すことができれば、何がよかったのか推測できるわけです。

3. 中学校の進路課の課長(成功の再現・再発の防止)

進路課では、生徒がどれだけ志望校に合格できたかが非常に大事です。

田中くんは合格の前に何をやっていたの?部活を続けてモチベーションを上げていたのか。鈴木くんは同じ志望校の子達と集まって勉強会を開いていたんだね。などと確認します。

生徒が志望校に落ちてしまった場合も、何があったのか?と過去に戻ると情報が取れるわけです。

前日勉強しすぎて眠かったのかもしれないし、1年前に部活を辞めていてモチベーションが下がっていたのかもしれません。

意識を磨くときのポイント

思考意識【前】を使う時はじっくり考えるだけではなく、これを反射にまで上げていくのが大切です。

何か問題や成功が起こった瞬間に「その前に何があった?」とコンマ5秒で反射できるような訓練をしてこそ、その本領が発揮されます。

思考意識【前】を磨くときのポイントを確認します。

1. 問題や成功に敏感になる

思考意識【前】を反射のレベルまで上げていくためには、問題や成功に敏感になる必要があります。

本当に些細なことでいいのです。例えば味噌汁をお椀に「一滴もこぼさずに注げた」という成功や、「こぼれてしまった」という失敗(問題)。

腰が痛くなってしまった、これは「問題」です。今日は上司がニコニコしている、これは「成功」です。

いいことや悪いことにとにかく敏感になって、1日に20個も30個も見つけられるようになりましょう。

時間通りに電車が来たという「成功」、電車が2分遅れているという「問題」。

このように自分に関係ないことでもいいのです。

意識を使うべき問題や成功のタイミングに対して敏感になってください。

2. 「問題」や「成功」と「その前に何があった?」を結びつける

問題や成功を敏感に見つけられるようになったら、そこに「その前に何があった?」という思考を結びつけましょう。

たとえば味噌汁をこぼさずお椀に注げた時、「その前に何があった?」と考えると「鍋の近くにお椀を持っていっていたな」といったことに思い当たります。

些細ですが、こういう些細なことが大事なのです。

「うまくいった!」「その前に何があった?」、「これはまずい!」「その前に何があった?」と結びつけていきます。

日々の問題や成功を敏感に見つけて、その瞬間に「その前に何があった?」と反射できるようになりましょう。

「電車が2分遅れているな」「その前に何があった?」と、出来事の5分前や1時間前を想像するのです。

まとめ:思考意識【前】を磨くこと

このように問題や成功を敏感に見つけ、その瞬間に出来事の過去を探るというのが思考意識【前】です。

日常生活の中でこのトレーニングをしっかりやっていくことで、思考意識【前】は磨かれていきます。

思考意識【前】が磨かれていくと、問題の再発防止や成功の再現の確率が高くなります。

ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

こういったように地頭道場では、「頭がいい」ということを「多くの状況に対応ができること」と捉えています。

日常生活の多くの状況に対応することのできる基本的な頭の使い方を鍛えるためのトレーニングを配信しています。

もっと体験したい方は以下からどうぞ。